藩の処分は事件から半年を経た9月2日、ようやく決定された。隼人へは改易、内蔵允の嫡子・12歳の源八、並びに内蔵允の従弟・伝蔵正長へは家禄没収の上、追放が申し渡された。両者とも奥平家を追い出される形でありながら、大きな差があった。本来、両成敗ならば隼人は切腹である。それが、源八たちへは即日退去を命じておきながら、隼人と、その父・半斎へは物々しい護衛を付けて送り出しているのである。その隼人の親子らは、江戸の旗本・大久保助右衛門の屋敷に身を寄せた。
この処分には、喧嘩両成敗に則せず不公平である、と追放された源八とその一族に同情する者が続出。中には、奥平家を見限って浪人した者さえ出てくる始末。軽輩はもとより、重臣の子弟までもが含まれるという一団で、これらが源八一党を形成し、仇討を決意。3年余も雌伏する。
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